作・演出・作曲：やとみまたはち
振り付け：志乃舞優

伊勢湾台風から６０年目のこの年、定期公演として行われたのは劇団アルクシアターさんの代表作でもある今作品。
東海地方で大きな被害をもたらした伊勢湾台風。
大木をなぎ倒すほどの巨大台風は、槍のような雨と共に上陸し、満潮時に重なる最悪な条件で堤防を破壊して多くの土地を海に沈めました。
武豊町ではそこまで大きな被害はありませんでしたが、白い砂浜が美しい人気の海水浴場が奪われました。となりの半田市では、台風の最中に火事が起こり「火攻め水攻め」とも呼ばれました。
巨大台風の最中、人々はどのように過ごし、台風一過の晴天をどんな思いで迎え、それから始まる被災生活でどんな苦労をし、悲しみを乗り越えて故郷を取り戻そうといかに立ち上がったのか。
多くの取材を通して描かれた「愛と勇気の物語」。
名古屋市をはじめ、弥富市や飛鳥村などでもそれぞれの地域のエピソードが練り込まれ上演されました。

原作：吉田篤司（人形劇団むすび座）
音楽：大野栄潤
改作・演出：中山真人

２０１９年度アトリエ公演作品。
この作品は、２０１１年度定期公演の再演になります。
東日本大震災が起こり、日本中が自粛ムードの最中だった当時、演出を担当していただいた大野正雄さんと原作者である吉田篤司さんの「今こそ大声をあげて笑うべき時！」という熱い思いが込められた作品です。

舞台は果てしない荒野が広がる、とある国の西部。
平和な街ピースタウンに荒くれ者のゴールド一家が水場をよこせと言いがかりをつけにやってきた。水場をめぐる争いはやがて決闘へと発展してしまう。
「これ以上、誰かが死んだり傷付いたりするのは見たくない！」
決闘を止めるべく立ち上がったピースタウンの少年たちと、対立しあう大人たちの奮闘を描いた、コメディ要素たっぷりながらも熱いメッセージの込められた、生きる希望に溢れた作品です。

当時使った小道具や衣装も大活躍でした！

作・演出・作曲　やとみまたはち（劇団アルクシアター）
振付　志乃舞優

２０１８年度定期公演作品。

町の大人たちの行動を不審に思った子供たちは、ある日こっそり大人たちをつけてみることに。たどり着いた先で目撃したのは、なんとド派手なロックンロールパーティーだった！！
武豊町に残る玉手箱や浦島伝説などをモチーフにしたワクワクいっぱいの歴史ミステリーミュージカル。
ノリのいいロックな音楽とキラキラ豪華な衣装で、団員も盛り上がりました！

原作　柴　幸男（劇団ままごと）
演出　中山真人

２０１８年度アトリエ公演作品。

ここは、水に浸かった世界にポツリと浮かぶ架空の島。
島には人が集まり、やがて人々は国を作ります。
国の名前は？国を治めていく者は・・・？
この国の平和のため、あたらしい約束をしましょう。

憲法をもとに描かれた群像劇。
舞台上にはたくさんの水の玉が広がり、劇中の見せ場ではその水の玉が飛び交いました。

作・演出・作曲　やとみまたはち（劇団アルクシアター）
振付　志乃舞優

２０１７年度定期公演作品。
旗揚げから１５周年を記念して上演されたのは、武豊の誇りである武豊線のはじまりと歴史を描いた作品。

愛知県で一番最初に開通された鉄道路線「武豊線」の物語を手引きするのは、玉手箱を持った不思議な主人公「島太郎」
イギリスからやってきた火の車に驚く明治時代の人々や、台風による列車の脱線を防ごうと命をかけた鉄道員、小学生が見つけた十字型の転車台にSL一世紀号の勇姿など、「武豊線」には胸を打つエピソードがいっぱいです。
劇団旗揚げ１５周年にふさわしい壮大な作品になりました。